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地域に根ざした価値ある処

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Local Trip
2021/12/07

とあるキャンプ村で、マウンテンバイク(以下MTB)が熱い事をご存じだろうか。
阿蘇でもない、九重でもない、霧島でもない。
標高700mから外輪山が一望出来る丘。

そうここは、熊本の吉無田(よしむた)高原 緑の村。先日ここで、MTB FESTA trail rideが開催された。

このイベントは、『CJくまもと吉無田実行員会』つまり、吉無田地域イベントを積極的に行う非営利活動法人「愛郷吉無田」と吉無田高原緑の村のマウンテンバイクスキルパークを管理するよしむたMTBクラブ等で構成されたものである。

実は、吉無田の地でMTBイベントが出来るようになるまでには長い歴史があった。

元々吉無田高原緑の村はごく普通のキャンプ場だった。

少しづつ都市化も進み、キャンプ場だけでは集客が見込めなくなったそう。ならば付加価値をつけようと考えたついたのが、マウンテンバイクコースをキャンプ内に作ることであった。地域活性化に大きくつながるアクションでもあり、まさに地元愛から生まれたものであった。

少しずつ小さなイベントを重ね、知名度を上げることにも成功し、オリンピックの予選やCoupe  de japonがこの地で開催され、来年からは国際大会を開催できるまでにもなったのだ。

そんな場所で、今回新たにまたMTBの新しいコースを“チャリンコマニア”な方々が集まって半年もかけて作られたのだから参加しない手はない。

自然の形を活かしたコースは、面白さの凹凸がとても心地良い

いざ、Ride on!!

マニアばかりなので、参加者のほとんどが経験者。自分の自転車を愛でるようにメンテナンスする。そして、ワクワクが高鳴り始めると共にヘルメットを被り、持ち込みの相棒に跨ってハンドルを強く握る。14.6㎞のコースは、ダウンヒルだけでなく、川を渡渉したり、岩場を下ったり、木の間を潜り抜けたりバリエーションに富んでいる。2度ほど山中で休憩をとるのだが、その時に天然のブルーベリーをたらふく頂ける。これが最高に美味い!!また、参加者同士で和気あいあいと相談しながら、難所のコース突破方法を考えながら行くのもまた魅力である。

自然のエネルギーを沢山浴びたブルーベリー捕獲に夢中

今回、上りが多いせいか参加者の3分の1がE‐Bikeに乗っていた。確かにこの数年、体力や高度な技術がなくてもアクテイビテイを体験できるということでニーズもかなり高まっている。特にこれからは地域活性成の切り札にサイクルツーリズムを推進する流れが活発化し、自転車の利用も多様化していくだろう。今回のようにE-Bikeが中級レベルのMTBコースにも導入されてくることはとても可能性を感じる。

私が自転車に興味を持ち始めた頃は、所謂ママちゃりの自転車のハンドルやサドルの角度を変えたり、ベルの音を変えてみたりして、そのオリジナリティを表現することを追求していた気がする。サスペンションが出たときは、近未来的なものが入ってきたと驚いたものだ。その頃から考えると、今や幅広くカテゴライズされた自転車の進歩は本当に著しい。

鋭角に下っていくスリルの先に広がる安堵感

お母ちゃんの愛“上田代ばぁば会”

 今回、私が特に着目したのが、昼食。地元の食材を使った食事を提供して頂いている“上田代ばぁば会”という地元のお母さん達で運営している女性グループがあり、御船町のあらゆるイベントの食を担ってくれている。今回も素敵な豚丼セットを頂いたのだが、地元愛やつながり、彼らの役割や生きがいなどを強く感じるものであった。

地産地消の積極的な取り組みはおっかさん達のマンパワー

地元力から伝わる未来の可能性

この吉無田というところは、他にも地域愛が溢れている。

緑の村から約1㎞の山手に「ヒグラシ」というカフェがある。石窯で焼くピザが絶品で、自家製のベーコンも人気である。またここは蔵元でもあり、多くの陶芸作品も展示してあるアットホームな場所なのだが、なんとここにも新たにMTBのコースを作っていくというのだ。

実は、店主の渡辺秀和氏は、愛郷吉無田の会長でもある。

自治体の力を借りず、地域の方たちだけで山を切り開き、MTBコースを作って遊びの場所を広げていくとのこと。御船町の地域の一人一人が“ワクワク”や“面白さ”をシンプルに追及していく生き方をしている。まさに小さな原動力が大きな実行力となっている。自転車がつなぐ地元愛をぜひ感じたい方は、一度訪れてみてはいかがだろうか。

ヒグラシの店内。アットホームな雰囲気もありつつ陶芸品など作品が並ぶ。

吉無田高原緑の村

〒861-3323 熊本県上益城郡御船町田代8405−24
電話: 096-285-2210
https://www.mifune-kankou.jp/yoshimuta_top/camp/

吉無田マウンテンバイクフェスタ
https://sites.google.com/view/cjkyoshimuta                         

WRITER

shino
福岡生まれ山口育ち。北海道ばんえい競馬で厩務員。アウトドアブランド「Mont-bell」、アウトドアブランド Colombia 管理職経験、乗鞍岳山小屋勤務、北海道旭川の果樹園勤務など多様な業種を経験。北欧を自転車で一周した経験あり。 屋久島でカヤックガイド、口永良部島で伊勢海老漁、アメリカのトレイルAT(アパラチアントレイル)、PCT(パシフィック クレスト トレイル)、台湾・韓国の山を縦走、インドにカレーの修行などを経て、国際交流をふまえて南米、中南米を一周する旅も経験。現在は阿久根の地域おこし協力隊として活動中。特技は焚火・コーヒーを豆から挽いて飲む・映画鑑賞・MUSICライブ、バスケットボール・アウトドア全般・世界の旅などなど。 人生のテーマは‵逢戸扉‘。